小学校4年生で勉強する秋の七草。
中学受験でも度々見かけます。春の七草含め、覚えるのは結構大変!?
大丈夫、お子さん得意のゴロ合わせや、リズムを刻んでパッと覚えてしまいましょう!
なかなか実物を見れる子達は少ないかもしれませんが、
スーパーなんかでも桔梗は売っているので、
見かけたら「これだよ」と教えてあげましょう。
秋の七草の覚え方中学受験向け
過去問でもちらほら見かける秋の七草。
春の七草と共に、さくっと覚えておく必要があります。
語呂合わせで覚える!
それも
ハスキーなおふくろ!
ハ:ハギ
ス:ススキ
キ:キキョウ
ナ:ナデシコ
オ:オミナエシ
フ:フジバカマ
ク:クズ
・・・ろ♡
まず一つずつの植物の名前を覚える必要はありますが、
「ハスキーなおふくろ」なら子供はすぐ覚えますね。
「お好きな服を(おすきなふくお)」で覚える人も多いです。
子供が自分でゴロ合わせを作るのも、今後暗記をしていく上で
役立ちますね。
五七五のリズムで覚える!
「はぎすすき、ききょうなでしこ、
おみなえし、くずふじばかま、秋の七草。」
短歌のリズムで
何度か口ずさんでいるうちに、覚えられます。
「クズ」と「バカ」が近くにあって覚えやすい!という子もいるようです。
こちらの方が、植物一つずつの名前が並ぶので、
パッと連想しやすいかもしれません。
出題傾向としては、
暗記しておけば大体解ける内容になっているようです。
例えば
春の七草と秋の七草とを正しく組み合わせているものを、次のア〜エから一つ選びなさい。
ア. ナズナとハギ
イ. クズとススキ
ウ. セリとハコベ
エ. ツクシとキキョウ
答え:ア
と行った具合です。
日本の季節の文化、テストもそうですが、ぜひ、覚えて
愛でる感性が磨かれると良いですね!
秋の七草は食べるの?
ところで、春の七草はお粥にして食べますが、
秋の七草は粥にして、、、食べませんよ!
秋の七草は、美しい花や葉を鑑賞するためのものです。食べない植物です。
薬草として使われています。
これら日本の秋の植物は、比較的地味で、
ヨーロッパのバラやチューリップのようなものではありません。花は小さく、色がおとなしい、掛け軸なんかに出てきそうなザ・日本の植物です。
ではどんなものなのか?一つひとつざっくりと見てみましょう。
ハギ
お米をこねたものにあんこをまぶしたおはぎ。あのおはぎはこの植物のハギから来ています。お彼岸(秋)の時期に食べます。
ススキ
言わずと知れたすすき。幼稚園のお月見なんかで必ず出て来るので、馴染み深いですね。
しっぽのようで「尾花(おばな)」とも呼びます。ゴロ合わせの「おすきなふくお」の「お」の一つは尾花のことです。
キキョウ
実は6月ころから咲く桔梗。お着物や浴衣、手ぬぐいなんかのモチーフによく描かれています。つぼみが風船のようです。花屋さんはもちろんスーパーでも秋になると切り花が並びます。
ナデシコ
チリチリとした花びらが可愛いピンクの花です。そのはかなさから
「やまとなでしこ」と日本女性を象徴した言葉でもあり、サッカーの撫子ジャパンの語源ですね!
オミナエシ
このオミナエシと後出のフジバカマは、ちょっと山があるような場所では見かけますが、そのほかではなかなか見られません。こちらは黄色。
フジバカマ
こちらは赤です。細かく繊細です。
クズ
クズは都内でも川辺や公園、ちょっと自然のある場所だったらどこでも見かけます。
スーパーならどこでも売っている、葛湯(くずゆ)は冬にとてもあったまります。
抹茶やゆずなど、私も小さい頃から大好きでした。成城石井なんかでも置いてます。
風邪をひいたときに飲む、葛根湯。あれもクズですね。
秋の七草の意味と由来
もともと奈良時代に作られた日本最古の歌集『万葉集』(中学校で勉強)に掲載の、山上憶良(やまのうえのおくら)が歌った和歌からなぞられた植物です。
その歌がこちら。
秋の野に咲いたお花を指折って数えたよ。七種の花があるね。
はぎの花、すすきにくずのはな、なでしこの花、おみなえしの花、ふじばかまに、ききょうだ。
当時の「朝貌(あさがお)」は私たちの知る夏のアサガオではなくて、
朝に花開くキキョウのことです。
じつのところ、全部が全部、秋に咲くものではなく、
夏から秋にかけて順に咲いては消えてゆく植物たちです。
こうして秋の訪れを感じさせてくれる花を、
山上憶良は時間をかけて眺め愛でていたわけですね。
秋の七草まとめ
ちょっと面白いものも見つけました。
七草の覚え方を動画で紹介しているものです。
春の七草もセットになっていますので、どうでしょう。
じゅっじゅわ〜
「合格の伝道師ミスター・ツカム」さんの動画
なんか途中「あっきちゃ〜ん袴なでなで〜」とか出て来ますけど。