習字道具の名称を知ろう。筆や下敷き、硯の洗い方と手入れ方法

習字道具名称洗い方手入れ
子供が小学校で習字道具を使い始めます。
初めて使う子も多く、3年生ともなると、手入れの仕方もしっかり指導をしてあげないとすぐに道具がダメになってしまいます。ここで、習字セットの中にある色んな道具のそれぞれの名称と、お手入れの仕方を勉強しましょう。買い替えどきもレポート

  

習字道具の名称を知ろう。

小学校の習字道具は、セットで買うことが多いと思います。
必要なものがだいたい揃っているので、単品の名前が分からないまま・・・なんて事もありますね。
この機会に名前を今一度おさらいしましょう。
紛失や破損などの理由で単品で買い換える場合には、役に立つと思います。
ちなみに「習字道具」や「習字セット」と呼ばれるものに対して、書き初めで使うのは半紙より長い紙と、それに応じた下敷き、太い文字がかける太めの筆です。硯や墨などは、通常で使用するもので大丈夫です。

【筆】

小学校で使う基礎的な筆は以下になります。
中筆   (通常の半紙に書く程度の太さのもの)・・・5〜7号
小筆・細筆(半紙の端に名前を書く使う細いもの)・・・8〜10号
太筆・大筆(書き初めで使う太目のもの)・・・・・・・1〜4号

筆の選び方は、
・毛の先端がまとまって尖っており、穂先が整っているもの
・ある程度の弾力がありしなやかに曲がるもの
・初心者は「兼毛筆」を選ぶと良い。

兼毛筆は、硬い毛と柔らかい毛(どちらも動物の毛)が混合されているもので、炭を十分含み描きやすい初心者向けの筆です。このほか剛毛筆や柔毛筆がありますが、小学校の学習では兼毛筆で十分です。

【硯(すずり)】

墨を溜める場道具です。最近の小学校では、重くて割れやすい黒い硯だけでなく、炭を溜めて使うだけの「墨池(ぼくち)」を推奨して使っている学校もあります。
通常の硯は固形の墨を水を含めて擦って自分で墨を作ることができるのですが、時間がかかるため小学校ではすでに液状になった墨を使います。墨をする機会はほとんどありませんから、硯である必要性も薄いのです。
また、セラミックやプラスチックでできた墨池は小さいうえ軽く
教科書など重い荷物の多い小学生にとっては合理的なのです。

【中皿(硯箱)】

硯、筆、水差し、文鎮、墨などを一つにしまっておけるボックスです。
硯を使う場合は、単品でバラバラ収納するよりこれがあった方が格段に収納勝手が良いです。墨池を使う場合は付いてきません。

【下敷き(毛氈:もうせん)】

フェルトでできた下敷きは、毛氈ともいいます。半紙をこの上に重ね、文鎮で固定して書きます。この下敷きには文字を書く位置が半紙の上から透けて見えるように線が書いてあるものと、何も書かれていないものがあります。線が書かれていない下敷きを使う場合多くは、半紙にきれいに折り線をつけて、その線を目印として文字を配置していきます。
(書道を習っている子は大抵こちらだと思います。)
小学校での授業で初めて書くような子は、学校で折り方を教えてくれるとは限りませんので、線が入っている下敷きの方が良いのではないかと思います。
ちなみに、展覧会や書写競技会で提出する作品も、半紙が折ってあっても全く問題はありません

書き初め用の長い下敷きもあります。

【半紙(はんし)】

お習字で使用する紙で最も一般的なサイズ(25×35センチ)を「半紙」と呼びます。小学校で主に使うのはこの半紙(小学校では1文字〜6文字が一般的)が多いです。あるいは、書き初め用の長い紙の名前は「八つ切り」とも呼びます。書道で使う紙全般を半紙と呼ぶ事も珍しくありません。

【水筆用紙、水書板(みずかきばん)】

水だけを使って筆で書道をし、数分時間が経つと文字が消える、練習用の紙、またはボードです。書いた文字は墨で書いたようになりますが、消えるので何度も使用できて、エコです。練習と上達には、やはりどこが悪かったかを目で見て残せる通常の半紙で書くのがお勧めですが、この水筆用紙の採用も半紙を無駄にしない点では効率的です。
水書板は、主に先生が黒板に貼って生徒の前で手本を書いてみせるときに使うものです。

【文鎮(ぶんちん)】

文鎮は半紙を押さえておくための重りです。
半紙の横の長さ分ある長い1本と、短い文鎮2本セットのものがあります。金属がむき出しのものや、樹脂でコーティングされたものなど、種類もたくさんありますが、どれも使い勝手は同じです。文鎮は文字を書いている間に半紙が動かないように頻繁に動かします。私個人的には二つもいちいち文字を書く場所によって動かすよりは、長い一本をピッと動かした方が楽でした。

金属がむき出しの文鎮は、やはり手入れをしないと錆びます。半紙を錆びで汚すなどの不自由は特にしませんでしたが(むしろ箔が付いたような気すらしていた)、さびが嫌な方はコーティングされたものをお勧めします。

【墨】

誰もが一度は見たことがある黒いプラスチックに緑のふたがついた、墨汁入れ。墨を出すときに墨が水風船みたいになってパチンとはじけ、墨が飛び散るという悲劇が必ずついてきますね。。固形の墨は、硯の案内でも書いた通り、小学校ではほとんど使いません。
お葬式の時の香典に使う薄墨は、まさにこの固形の墨を薄く擦って作った墨が、元の色ですね。

【水挿し】

墨が濃すぎる場合に薄めて使うための水を入れておく水挿し。スポイトのようになった透明の樹脂製のものが多いです。これはどこへ行っても大したバリエーションもなく、なんでも良いです。

【筆巻き】

筆を巻いて収納する、すだれのようなもの。巻き寿司を作るときに使うものに似ています。折れ曲がらないため筆の毛を摩擦や折れから守ってくれるので、必ず揃えたいものの一つ。本数が増えたり太い筆を一緒に巻いても、自由自在に対応してくれるのでよく考えられた優れものです。通気性は良いですが濡れた筆はしっかり書き損じの半紙や新聞紙などで水気を取ってから収納するのがお勧めです。

習字道具の筆や下敷き、硯の洗い方

習字道具を綺麗に保つのは至難の技。
子供のみならず大人が気をつけて使っても、ある程度は必ず墨がつくものです。
そして、墨は落とすのが難しく、少しでも綺麗にしたい場合はお湯を使ったりします。

最近は習字道具をはじめ絵の具セットなども、学校で洗わさせてもらえない場所が増えたと聞きます。その場合、毎回家に持ち帰り、道具を洗わなくてはいけません。
墨が固まると、筆などもカチカチになってしまいますので、
早めに洗って乾かしましょう。

筆の洗い方

筆は手持ち部分に毛が固定されている付け根の部分に墨が溜まりがちです。
使った筆はできるだけその場で洗った方が良いです。水の中で筆を揺すりながら洗い、墨が出てこなくなったら、根元を少し寝ながらぐっぐっと底に抑えつけるようにします。するとまた奥からしばらく墨が出てくるので、墨がほとんど出なくなれば、あとは水気を切っておしまいです。底に押さえつける時は、くれぐれも筆を痛めるほど強すぎないように気をつけます。また、毛は一定方向に流してから押さえます。子供は張り切って360度毛が広がるように押さえつけがちですが、筆を痛めるので辞めましょう。
自宅に持って帰ってから洗う場合は、多少乾いてしまっていると思うので、水にしばらくつけておき、墨が流れ出すようにします。ある程度墨が滲んで出てくるようになったら、通常通り洗います。あまり長時間水につけておくのは毛にも手持ち部分にもよくありません。
墨が付け根に入り込むのを最小限に抑えるためには、使う前に水に5分ほど浸しておく方法が有効です。

小筆は毛の全部を下ろしてしまわないようにして、墨のついている部分だけかるく水でゆすぐか、

硯の洗い方

硯もまた、洗い方が甘いと墨が固形化してこびりつき、使用回数を重ねるごとにコベコベになってしまいます。そうなるとなかなか取れないので使うたびに綺麗に洗いましょう。
まず、使用し終えたら、余った墨を捨てるか墨汁入れに戻します。使い終えた半紙や新聞紙である程度墨を拭き取ってから、水で流します。
もし墨でガチガチになってしまっていたら、温水に浸しておきましょう。柔らかくなったら歯ブラシなどで磨きます。

下敷きの洗い方

習字用の下敷きは、ずいぶん汚れがちですが基本的には洗いません。
フェルトの下敷きは洗って乾くときに、ひどい場合は波打つようにシワシワになり、こうなるとアイロンをかけても戻りません。
この強固なしわは文字が書きづらく、使い物にならなくなります。
汚れは拭き取るか、ぬるま湯でやさしくほぐしながら汚れだけ落とし、しっかり水気を拭き取ってから陰干ししましょう。洗剤は使わないようにしてください。

習字道具の手入れ方法

習字道具の手入れとしては、墨のつくものをこまめに洗うことですが、
ときにしばらく使っていると中皿も墨がダラダラと付着しこびりついていることがあります。この中皿が汚れていると、周りの半紙や下敷き、筆を汚すことがあります。その手で半紙を触ると指紋が作品に付いて・・・なんてことに。

筆置きがない場合、お子さんがよくこの中皿に使い途中の墨のついた筆を立てかけるのが主な汚れの原因です。中皿の端に洗濯ばさみを挟んでみましょう。そこに筆をおくと周りが汚れずに済みます。私が書道を長らく習っていましたが、洗濯ばさみは必ずそこにありました。また、硯は小さな雑巾を用意して下に敷き、硯から垂れた墨を吸収してくれるようにしておくと、掃除も楽で洗った後に水がダラダラ垂れる心配もありません。

小筆以外の筆は、おろしてしまってはいけない位置まで水に強いビニールテープを巻いておくのも有効です。書道を習っていた頃の技ですが、緑や白、赤のホームセンターなどに売っているテープを、ぐるぐるしっかり硬くなるまで何重にも巻いておきます。ぐっぐっと押し付けて洗っても強く、長持ちします。

このような大人はある程度気をつけてあげて、長く使えたらと願うものですが、
やはり小さなお子さんが習字道具を使うには、ある程度の限界もあるようで、用具の使い方も同時に学んでいく必要がありそうです。
筆は1年経ったときに一度チェックしてあげましょう。習い事をするほどの頻度で使う子供なら、1年程度で買い替えが必要なほど傷みます。
硯もしっかり洗えていれば半永久的に使えますが、洗い残しの墨が固まって凸凹になってくると、筆を傷めてしまう原因にもなるので2年ほどで買い替えを検討しましょう。

ケース(バッグ)も汚れや割れが生じてくるのでは2〜3年に一度買い換える子供が多いようです。

習字道具の名称、洗い方や手入れの方法まとめ

用具をきちんと手入れして、道具の大切さを学べると同時に、いつも気持ちよく文字がかけるのは最も良いことですが、一番大切なのは子供が楽しんで書道をすることです。
勿体無いからと、バサバサの毛の筆や状態の悪い用具をずっと使っていると時の上達も妨げます。字が上手い子は用具も綺麗に保っている、と言われるくらいです。
お子さんの使用頻度に応じて、自分で管理できるようになるまで大人が指導してあげましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。