お中元をお断りするビジネスシーンとは。倍返しのマナーと辞退の文例

お中元をお断りするビジネスシーン

ビジネスシーンでお中元(お歳暮)を辞退・お断りしたい場合。お断りする状況によって臨機応変に対応しなくてはなりません。お勤めの方もフリーランスや自営業の方も、一連のマナーを確認してから、対応を検討しましょう。また、既にお中元を受け取っている場合は、辞退の申立てをしつつ、お礼のお返しをする必要があります。お礼状の文例も添えて、レポート!

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お中元を断りするビジネスシーンとは。

少々特殊なシチュエーションかもしれませんが、
例えば、会社を超えて自宅にお中元(お歳暮)が届いてしまったとき。自営業やフリーランス、開業医で個人と仕事の境界が少々曖昧であり、すべてのクライアントや患者との季節の挨拶等のやり取りを遠慮したいとき。

定年を迎え引退したため、
お互いの負担になるため、
他のクライアントさんとの公平を保つため・・・
企業の規模等様々なシチュエーションがありますが、このようにお中元やお歳暮のやり取りをやめにしたいというシーンは、どこでも起こり得ることです。先方からのお中元を遠慮して、こちらからのお中元も辞退する。
しかし、これらを円満に先方に伝えるのは気を揉みます。相手のご厚意に失礼にならないよう対処しなくてはならず、心配でもあります。

まず確認しなくてはならないのは、
お中元やお歳暮はもともと、お世話になっている人から目上の方に対して贈るものです。
お中元を辞退するには、いただいたお中元に対して、申し出ることができるものです。

よくあるお悩みで、「相手が手配する前に、事前にお断りしたい」という声があります。
例えば、定年の引退によって今年からはお中元を受け取らないように、相手に気を遣わせる前に辞退したい、という場合です。
しかし、定年退職することによって、先方も今年からお中元を贈るのをストップされる可能性もあります。こちらから事前にお断りの連絡を入れるのは、相手を気遣う気持ちはわかるのですが、そんなつもりはなくとも「催促」のニュアンスが含まれますので避けましょう。

そうしたことから、望ましいのは、お中元をいただいた後に、お返しをしてお手紙を添え、翌年から辞退の故を伝える、です。
お相手との間柄が親密な場合は例外もあります。お会いした際に口頭で「今年で引退ですから、お中元等のお気遣いはご無礼させてもらいます。何時もありがとう、お互い気持ちだけにしておきましょう」というお話をされたり、何かしらお伝えされた場合は、十分それでもよろしいかと思います。

これはお互いの負担のため、他のクライアントさんとの公平を保つための場合でも、同じです。事前に自らお中元を遠慮する内容や、一度用意されたお中元を受け取るのをお断りすることは、極力避けましょう。

さて、「いただいたお中元に対してお断りのお返しをもって辞退の故を伝える」ですが、このときお返しに贈る物にも、「倍返し」というルールがありますので、次章で詳しく見ていきたいと思います。

お中元倍返しのマナー

会社同士お互い様でお世話になっていて、毎年決まって贈り合っている間柄も多くあるかと思いますが、

本来、
お中元のお返しは、先程も述べたようにお世話になっている方から、目上の方へ贈られるものなので、不要とされています。その代わり、受け取った側は、電話や、暑中見舞いのお手紙にお中元のお礼の言葉を添えて送ります。さらに、お付き合いが始まったばかりで初めていただく場合などには、やはりお手紙と共に何かしらの形で少々のお返しをしていることと思います。

このようにお中元を物でお返しするときは、「半返し」にして贈ります。半返しとは、結婚や子供の入学祝い等と同じで、全額相当のものをお返しすると、結果的に相手に余計に気を遣わせることになり、失礼にあたるので、頂戴したものの半額相当のものを贈る、というものですね。

そして今回、この度のテーマであるお中元の辞退、お断りさせていただく際には、一般的に「倍返し」という形でお伝えします。
いただいた品の倍の値段の品を用意して贈りましょう。
この倍返しはもともと「気持ちは嬉しいですが、今後このようなお気遣いは不要です」という意味があるので、さらにお手紙を添えてお送りすれば、会社としてもきちんとした丁寧な形でお断りすることになります。

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一つご注意いただきたいのは、倍返しの品物だけを贈りさえすればお断りの意図が伝わるかというと、そうでもないようです。受け取った側は、倍返しが来たけど・・・これはお断りの意味?それともただの“質のいいお返し“?と戸惑います。そのためお手紙は必ず添えて、意図をきちんとお伝えすることを忘れないようにしましょう。

お中元辞退の文例ビジネス向け

以上のことから、頂いたお中元のお礼と辞退の故を手紙の文中で伝えるための基本的な流れをピックアップしていますので、例文を参考にあなたの会社の事情に合わせてアレンジして使用してください。

まず手紙の構成を確認しましょう
礼状は

「前文」(頭語・季語・相手の近況を気遣う言葉)

「主文」(主な用件。御礼と今後のお中元のお断りの言葉)

「末文」(結びのご挨拶。こちらの今後の抱負や、先方の今後を気遣う言葉。結語)

+日付、お相手の宛名、送り主の名前

となります。

【会社の方針でお断りの場合の例文】

拝啓
時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のお引き立てにあずかり、心より御礼申し上げます。
さて、この度はご丁寧な(心尽くしの・結構な)お中元の品を頂きまして、有難うございました。
誠に恐れ入りますが小社の規律として、お中元・歳暮の受領を辞退させていただいております。毎度多大なお引き立てにあずかりながら、このようなお返ししかできないことを心苦しく思いますが、どうかこのようなお気遣いをご放念のうえ、ご容赦ください。
これからより一層、皆様のご期待に添えますよう社員一同努めてまいりますので、
今後とも末長くご愛顧くださいますよう、何卒お願い申し上げます。
略儀ながら、書中をもって御礼申し上げます。
敬具

【定年退職の場合の例文】

拝啓
盛夏の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
また平素は格別のご厚誼を賜り心より感謝申し上げます。
さて、この度は丁重なお中元の品をお送りいただき誠に有難うございました。
日頃のご厚意に感謝しますとともに、私事ながら去る3月をもって定年退職しましたため、今後はどうかこのようなお気遣いをご放念いただけますと幸いでございます。
また私の願いばかりになり大変恐縮ながら、株式会社◯◯におきましては、今後も変わらぬご厚情をいただけましたらこの上なく嬉しく思います。
末筆ではございますが貴社のますますのご健勝とご繁栄をお祈りしております。
略儀ながら、書中をもって御礼申し上げます。
敬具

お断りの部分には、様々な言い方がありますが、以下はシチュエーション別でご参考に

【自営業のご主人のお仕事を手伝われている奥様より】

さて、このたびはお心尽くしのお中元の品をお贈りいただき、ありがとうございました。
このような心配りを賜りまして、申しわけなく存じております。
お気持ちはありがたく頂戴いたしますが、どうか、今後はこのようなお気づかいをなさらないでください。
主人からもきつく言われておりますので、ご了承のほどお願いいたします。

【開業医等】

実を申しますと、私ども患者様からのご贈答は全て辞退させていただくこととなっておりますが、今回はその旨をお伝えもしておりませんでしたので、ありがたく頂戴させていただきます。
しかしながら、今後はこのようなお心遣いはされませんよう切にお願い申し上げます。

お中元を断りするビジネスシーンのマナーと例文最後に

せっかくいただいたご厚意に対して、お断りするのが心苦しいという場合もありますが、お中元が届けられた際、お返しをする前にお電話を一本差し上げるとよいでしょう。口頭の方が、御礼とお断りを伝えやすく、その後お返しをすれば、念を押すこともできますし、お手紙の内容も書きやすくなります。

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