喪中はがきで知った訃報へお手紙を。お悔やみ文例と忌み言葉、便箋の選び

かつてお世話になった人や、地元の友人の親御さんなど
親みを持っていた方の訃報を、悲しくも喪中はがきで知ることがあります。
そんな時はご家族へ気を遣わせないよう、
香典類よりもお手紙にした方が良い場合もあります。
時間が経ってしまった訃報へどう書いたら良いのか、お手紙の文例や、お悔やみの言葉、
避けたい忌み言葉、便箋の選びなどをレポートします。

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喪中はがきで知った訃報へお手紙を書く。

あなたが本当は直接お別れをしたかったような方が、
もしくは大切なご友人のご家族などが、
亡くなったと喪中はがきで知らせが来て、突然の事でショックを受けることがあります。

残念ながら、喪中はがきが届いた段階で、
既にある程度の時が流れてしまい、
時に49日が終わってしまっている場合もありますね。
遠方に住んでいてお線香を上げに行くことも簡単ではないかもしれません。

そういった場合に送りたいお手紙ですが、
喪中の方に対してお手紙を送る場合は、
「喪中見舞い」となります。
あるいは急がないようでしたら年が明けてから「寒中見舞い」とし、
ご挨拶とお悔やみを申し上げましょう。

喪中見舞いはここ10年程度の最近できた新しい言葉で、それまではお線香やお供えを送るという習慣はなく寒中見舞いのお手紙でした。寒中見舞いは正月明けの1月7日以降に「さぞお淋しいお正月だったことでしょう、寒さ厳しき折からお身体お大切に」という内容を贈るものです。

全体的には、ご自身の言葉で、気持ちや思い出を綴れば良いのですが、
この時、以下のことに気をつけましょう。

●亡くなられた原因(死因)を聞くのは避けましょう
●忌み言葉は避ける(「ますます」「重ね重ね」などの重ね言葉、「これからも」「続く」など連続を連想させる言葉)
●亡くなられた事実については「ご逝去」(×死亡)、ご存命だった頃の様子は「ご生前」「お元気だった頃」(×ご存命、生きていた頃)という言葉にする

訃報への返信に使いたいお悔やみの言葉と文例

文面では、お悔やみの言葉を、
また時間が経過してしまったことへのお詫びをどのように伝えたら良いのでしょうか。

【1.始めの出だし】
例:
「この度は、◯◯さんのご逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げます」
「ご身内に不幸があったとのこと、心からお悔やみ申し上げます」
「◯◯さんの突然の訃報(悲報)に、とても驚いております。」

「拝啓」を始めとする頭語や、季節の挨拶は、不要です。

【2.自分の気持ち】
この後、ご自身の思い出や想いなどがあればご自身の言葉で
自由に綴りましょう。
例:
「◯◯さんにはご生前大学で〜、卒業後も〜大変お世話になりました。」
「いつも遊びに行くと息子のように〜してもらっていただけに、大変残念でただ呆然としております」
「あの笑顔がもう見られないのかと思うと、残念でなりません」
「驚きと悲しみを深くしております」

【3.ご家族へのいたわり、励まし】
そして、忘れないでいたいのが、残されたご家族への言葉です。
ここが、お悔やみの言葉と共に送る、お手紙の主体となります。
例:
「今はまだ辛いと思いますが、あまり気を落とされないように
(どうか無理されませんように)」
「家族を支えなければと、無理されていないか心配しております」
「1日も早く穏やかに暮らせますようお祈り申し上げております。
(心より祈っております)」
「家族の皆様にはさぞご心痛かと存じますが、お力落とされませんようご自愛ください」
「くれぐれもお体に気をつけてください。」
「お子さんとご自身のことを考えて、お身体をいたわってください。」
「悲しみは尽きないと思いますが、ご家族の皆様にお疲れが出ませんように」

【4.お詫び】
出だしの後は、直接挨拶に行けない事情やお詫びを述べます。
例:
「本来なら直接お伺いすべきところ(お悔やみ申し上げるべきところ)ですが、遠方のためままならず申し訳ありません」
「すぐに参上できず、申し訳ございません」

【5.締めの言葉】
文面の最後は、お手紙でのご連絡のお詫びやお悔やみの言葉を添えます。
例:
「略儀ながら、書中をもちましてお悔やみ申し上げます。」
「安らかなご永眠をお祈りいたします。」
「遅ればせながら、謹んでご冥福をお祈りいたします。」
「何かあった時は、いつでも連絡ください。」

例文:

【まだ間もない場合】友人のお父様
この度は、お父様(ご尊父)の悲報を受け取り、大変驚いています。
少年時代はよく家に遊びに行くと、父のいない私に車の整備や、遊び方を見せてくれて
とても世話になり、僕も自分の父のように心から親ませてもらっていたものですから
悲しく、また寂しく呆然としております。
君も立派なお父様を失い、悲しみは尽きないと思いますが
どうかご家族共に体調には気をつけて、新しい年からまた、元気に暮らせるよう願っています。遠方でなかなか弔問に伺えず大変申し訳なく思っています。
何か僕にできることがあったら、いつでもご連絡ください。
略儀ながら心よりお悔やみ申し上げます。
【随分時間が経ってしまった場合】大学時代にお世話になった先生
この度は、◯◯先生の訃報を聞き、とても驚いております。
私は1998年に外国語学部で先生にご教えていただいた生徒です。ご生前◯◯先生には在籍中だけでなく、また卒業後も大変よくしていただき、本当にお世話になりました。
まだまだお元気でいらっしゃると思っておりましたのに、大変残念です。
ここ何年かご無沙汰していたためにご逝去されたことも存じ上げず、弔問に伺えず申し訳ありませんでした。遠方ままならず略儀ながら書中にてお悔やみ申し上げる次第です。
遅ればせながら、謹んでご冥福をお祈りいたします。

お悔やみの手紙に使う便箋の選び方

便箋は、極力色のない、シンプルなものを選びましょう。
手持ちの一般的な白や生成りの無地の便箋で結構です。
喪中葉書に対してですから、
便箋ではなく葉書でお返しても、それは失礼ではありません。

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こういった気持ちを送るにふさわしい便箋も、販売されています。
上品な花の絵が、控えめに添えられた便箋が多く
お供えの花を贈るような、ほんのり、励ましの気持ちも伝わるような気がして
私は好んで使っています。
オンラインで購入しても、配送日数を数えて2〜3日程度で届きます。

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寒中見舞い用

もし、香典を書き留めで送ったり、贈り物を一緒に送る時は、
49日を境に表書きが変わりますのでご注意ください。
49日前は「御霊前」、後は「御仏前」とします。

喪中はがきで知った訃報へお手紙を送る。まとめ

喪中見舞いとする場合は、
知らせを受け取ったら、正月を迎える前に、極力早めにお返事を出すことが大切です。
できるなら、受け取ってから1週間以内程度で発送しましょう。
寒中見舞いは年明け7日以降にお出ししましょう。
また、近くに訪れた際には、事前にご連絡をとって
お線香をあげに訪問できると良いですね。

【関連記事】
「友人の親が亡くなったのを後日知った。喪中はがきで知った場合の香典や手紙。」

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