喪中の寒中見舞いで出産報告を控える理由。正しい出産報告は?喪中はいつまで?

同年にご親族を亡くされ、また同時に新しい命を迎えた方もいらっしゃると思います。
喪中の期間は喪中はがきと、年明けの寒中見舞いを出すことが多いですが、
そこに出産報告を書き添えて良いのかどうか?
その答えはNOです。正しい出産報告の仕方と、喪中が明けるのはいつなのか、
レポートいたします。

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喪中の寒中見舞いで出産報告を控える理由。

この記事にたどり着いてくださった方は、きっと
喪中はがきを既に出して、寒中見舞いの葉書に出産報告を添えようと
思っていらっしゃったのではないでしょうか。

でも、ちょっと待ってください。
一見、一つの葉書できちんとご報告を、と良いことのように見えますが

そもそも、「喪中はがき」はもちろん「寒中見舞い」の便りにも
それぞれ意味がある
ので、
そこに出産祝いを混ぜると受け取る側は混乱が生じてしまいます。
その理由をまとめました。

「喪中はがき」は、
今年は親族を亡くし、とてもお祝いができる心情にないので
年賀状は遠慮します。ごめんなさい。
という意味が込められています。
「寒中見舞い」は、
冬の寒さが厳しくなりましたが、体調を崩されていませんか?
という気遣いのお手紙です。

これら二つは、セットでもなんでもなくそれぞれが独立したお便りです。
寒中見舞いは本来「年賀状を出さなくてごめんなさい。」という意味ではありません。

ただ、喪中の方がお祝いの挨拶の年賀状を出さない代わりに、
寒中見舞いを出して
「あなたのことを忘れていませんよ。
年賀欠礼申し訳ありませんでした。
お変わりはありませんか」という意味を込めて送る方が多いです。

これは正しい行為です。マナーとしても問題ありません。

ところが、本来相手を気遣うその寒中見舞いのお手紙の中に、
しかも喪中でお祝い事は控えますと年末に連絡をしたのに
子供が生まれました!という慶事(お祝い事)が混ざると
おかしなことになってしまいます。

喪に服している人が、子供が生まれたお祝いを!?
お祝いを送った方がいいの?なんなの?
と、ちぐはぐになってしまうのです。

特に年配の方を始めとする、人によっては、
「非常識な人だな」という印象を与えてしまう恐れがあるので、
十分に注意しましょう。

喪中の方で喪中はがきを出した方には、
寒中見舞いは寒中見舞いの内容だけにしましょう。

喪中の正しい出産報告の仕方

では、どのようにご報告したら良いのでしょうか。

出産は、ご自分にとって人生で最大のニュースの一つであり、
喜びの一つであることに違いありませんね。
本当におめでとうございます。

でも、まず大前提として、出産は私ごとです。
訃報やお年賀遠慮のご連絡のように報告しなければならない訳ではないので、
義務的に考える必要はありません。
送らなかったから失礼にあたる、という訳でもありません。
受け取る側には、お祝いを用意するか、
何らかを準備しなくてはならなくなる方が少なからず居る事も
忘れずにいることが大切です。

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それを踏まえて
報告をする場合ですが、(※報告することは大いに結構ですよ!)

例えば喪が明けた頃の夏の暑中見舞いに一言添えたり、
初節句のタイミングを使って近い人にのみ写真をつけて送るなどの方法もあります。
普段暑中見舞いなどを出さない方や、急がない方は
翌年の年賀状で
生まれたばかりの写真と最近の写真を混ぜてレイアウトして
家族が増えましたと報告するのが間違いありません。

送る相手によって対応を変えることも可能です。
仲の良い間柄の相手には、メールや電話で報告するのも手です。

また、父方の親族には不幸があったけど、
母方の親族は特に喪中ではない、という場合は
父方と母方の親族宛てで分けることもできます。

この他、
不幸からある程度の時間が経っていれば、その年
喪中とするか否かは、本人の判断次第ですので、年賀状を出したり
出産報告をするのは自由です。

あまりに訃報から時間が間もない場合は顰蹙を買うので喪に服した方が無難です

喪中は1年間と考える方が多いのですが、
それでは実際に喪がいつなのか、一緒に確認しましょう。

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喪中はいつ明けるのか

「喪中」は個人を偲ぶ期間のことを呼び、
一般的には1周忌までの12か月〜13ヶ月のことを指します。
が、その期間の長さは亡くなった人との関係にもよります。

両親(義両親) 12〜13ヶ月
子供      3〜6ヶ月
祖父母     3〜6ヶ月
兄弟姉妹    1〜3ヶ月

↑子供の短さにびっくりします。。。

また、浄土真宗やキリスト教には”喪に服す”習慣は存在しないので
本当に人による、というところです。
しかしながら、実際の社会的認知的にも喪中というのが
広く根強いているために
目立つような行動は避けた方が良いといえます。

前章でも自己判断で喪から明けて
出産報告や年賀状を出すという方法もあると書きましたが、
形式的には間違っていないとしても、安全とは言い切れません。
ご親戚は宗派などの事情を知っていらっしゃると思うので
ご相談されたりして、自由にされて良いと思います。

これは喪中はがきを出さなかった人向けです。
既に喪中はがきを出した方は、
前述の通り寒中見舞い等での出産報告は避けましょう。

相手が喪中の時も、出産報告は今回は見送り、
期間を置いて別の機会に報告しましょう。

喪中の寒中見舞いで出産報告を控える理由まとめ

おそらく、寒中見舞いの出産報告用文例など、
調べていらっしゃる方も居ると思いますが、
葉書が出来上がってしまう前に
「亡くなりました」と「生まれました」が一つの葉書に
混在することの違和感に
運良く気が付いていただけたら、と思います。
日本のこういった風習は、制約が多くて時に面倒に感じることもありますが、
こうした機会に学んでいければ
お互いを思いやる素晴らしい習慣です。
ぜひ、一つひとつ大切にしていただけたら幸いです!

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